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この度アドバンテックは、エッジAI推論システムコンピュータ「EPC-R7300」において、Jetson Orin Nano™ Super
開発者キットおよび、NVIDIA Jetpack 6.2のサポートを発表しました。

EPC-R7300は、Ubuntu OSに対応しており、コンパクトなデザイン（152×173×50 mm）ながら、小規模言語モデル（SLM）、ビジョン言語モデル（VLM）、ビジョントランスフォーマー（ViT）などを利用した次世代アプリケーションの
展開に最適なプラットフォームですが、NVIDIA Jetson Orin/ Jetpack 6.2が新たに活用可能になったことで、GPU、CPU、
メモリ機能が強化され、10億パラメータ未満の言語モデルを効率的にサポートし、自然言語理解や生成などのタスクを
デバイス上で直接実行できるなど、パフォーマンスが大幅に向上します。また、最大67 TOPSのAIパフォーマンスを、
約25Wという超低消費電力で実現可能となります。

アドバンテックのEPC-R7300は、具体的には以下のようなアプリケーションなどに最適です。

→会話型 AIを搭載したロボット
→IoT ソリューション向けの音声インターフェース
→リアルタイム翻訳
→小売業での販売分析
→産業現場でのデータおよび画像処理など

EPC-R7300は、SLM、VLM、ViTをサポートすることで、開発者に強力で効率的なソリューションを提供し、業界問わず
Real-time embedded intelligence（リアルタイムに動作する組込み知能/AI）の実現をサポートします。

EPC-R7300 / 主な製品の特長

■NVIDIA Jetson Orin™ NX/Nano 対応のファンレスPC

→NVIDIA Jetsonモジュール対応：Jetson Orin™ NX/Nano
→ファンレス・サーマルソリューション搭載
→周辺機器ドライバ統合のAIM-Linuxソフトウェアサービスで、NVIDIA JetPack SDKをサポート
→UIO40-Express I/O拡張カードが利用可能
→M.2 B key、E key、M.2 key Mソケット対応で幅広いアプリケーションでワイヤレス/ストレージ拡張が可能
→幅広い動作温度、電源入力、耐振動性をサポートする産業・堅牢設計
→WISE-DeviceOnサポートで、大規模なAIを迅速に展開可能

■豊富なフロントI/O、リアI/Oでスムーズな導入

EPC-R7300は、RS-485、CANバス、複数のイーサネットポートなど、フロント、リア、共に豊富なI/Oを
備えており、開発者のさまざまなニーズに対応できるような設計がされています。

＜フロント＞

→高品質なカメラ入力を必要とする画像推論AIシステム向けに、USBおよびIPカメラ用のI/Oをサポート
→HDMI 2.0ポートを介して4K解像度のディスプレイ表示が可能
→2つのGbE LANポートで信頼性の高いデータ接続を確保
→2つのUSB 3.2 Gen 1ポート
→無線モジュールおよびストレージ拡張用の3つのM.2スロット

＜リア＞

→シリアルポート（RS-232、RS-485）
→絶縁DIO
→USB 2.0
→4つのGbEハブを含む最大5つのリアI/O

これらのI/O周辺機器のドライバはすべてNVIDIA Jetpack 6.2を搭載したボードサポートパッケージ（BSP）に
統合されており、ドライバインストールや設定を追加で行う必要がありませんので、各I/Oを自動的に有効にする
ことが可能です。

■産業用途向けの堅牢な耐環境設計

EPC-R7300は、過酷な産業環境での使用を考慮して設計されており、以下の特徴を持っています：

→広い動作温度範囲（-20 ~ 60ºC）
→広い電源入力範囲（9 ~ 36 VDC）
→高い振動耐性（3.0 Grms）

これらの耐環境仕様の設計により、エッジAIソリューションのアプリケーション開発者は産業現場向けシステムの
プロトタイプを迅速に作成できます。これにより、開発プロセスの効率化、各システムのスムーズな統合、
導入前検証など、開発～導入に必要な時間とリソースを最小限に抑えることができます。

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