産業用PC（ARKシリーズ）
エッジPCに新しいテクノロジーの導入&導入事例

ガートナーのレポートによると、ハードウェア、ソフトウェア、サービスを含むエッジコンピューティング市場は、2025年　までに4,500億ドル規模に成長すると予測されています。
エッジコンピューティングのユースケースは非常に多様であり、テクノロジー、統合、実装、運用能力を備えたエコシステムの必要性が高まっています。

アドバンテックの産業用PC (ARKシリーズ)は、AI分析、ワイヤレス接続、周辺機器などの拡張性を備えた複数のI/O接続を
サポートするソフトウェアとハードウェアの統合ソリューションに加え、ファクトリーオートメーション、セルフサービス
キオスク、機器接続、コンピュータービジョンアプリケーションなどのAI×IoTアプリケーションに対応するドメイン特化型
ソフトウェアを提供します。

多彩なI/Oと柔軟な拡張性

・高速2.5GbE/10GbEおよびPCIe Gen4

・TSN、CANBus、NVMeインターフェースをサポート

・iDoorモジュールによるアプリケーション機能拡張

信頼性の高いワイヤレス接続

・5G/LTE、Wi-Fi 6Eモジュール

・一部のモデルはRF認証済み

・デザインイン・コンサルティングサービス

AIビジョン機能

・最大350WのNVIDIA GPUカードをサポート

・Intel Arc GPUおよびHailo-8 AIモジュールをサポート

・専用GPUサーマルキット

エッジデバイス管理ソフト

・リモートデバイス管理

・ソフトウェアOTAおよびコンテナ管理

・デバイスのセキュリティとリカバリ

ロボティック開発スイート

・すぐに統合可能なROSノードと
　コンテナ化

・クロスプラットフォームサポート

・一般的なAI SDKおよび開発ユーティ
　リティと互換性あり

AI開発ツールキット

・AI推論を高速に：40%の時間短縮を
　実現

・様々な推論プラットフォームに対応
　する統合ツールセット

・AI推論の開発環境をパワーアップ

包括的なサービス

パフォーマンス

ARK-3000シリーズ

・高性能：第14/13/12世代

・多機能：柔軟なPCI/PCIe/IO拡張

・リモート管理：iAMT、DeviceOn

モジュラー型

ARK-2000シリーズ

・中～高性能：Intel® Atom® および最大第13世代

・マルチ拡張：10個以上のiDoorモジュールをサポートし、
　外部I/Oを柔軟にカスタマイズ可能

・過酷な環境向けに設計：幅広い動作温度範囲とIP4X防塵・
　防水性能に対応

DINレール

ARK-1200シリーズ

・簡単設置：取り付けやすいDINレール対応

・豊富なI/O：片側に十分なインターフェース（LAN、
　USBなど）を搭載

・多機能：mPCIeとM.2による内部拡張

コンパクト

ARK-1100シリーズ

・手のひらサイズ：超小型・低消費電力設計

・必須I/O：最大10個のI/Oポートをサポート

・多様なワイヤレス接続：RF統合・認証済み

認証とセキュリティ

30か国以上で6種類以上の認証を取得

アドバンテックの産業用PC (ARKシリーズ)は、30か国以上でCE、FCC、CCC、UL、CB、BSMIなど、様々な安全認証を
取得しています。すべてのシステムは、0.7m/sの気流で広い動作温度範囲に対応し、最大3Grmsの振動にも耐えます。
また、IEC 60068-2-64（ランダム、5～500Hz、1時間/軸）およびIEC 60068-2-27（半正弦波、11ms持続）の認証を
取得しており、厳しい環境条件下でも安定した信頼性の高い動作を行います。

IEC-62443認証サイバーセキュリティ

ISA/IEC 62443-4-2への準拠を達成し、産業用制御システムのセキュリティを強化するには、高度なテクノロジーと
ソリューションを活用することが不可欠です。アドバンテックの産業用PC (ARKシリーズ)は、セキュリティ機能が事前に
統合されており、規格の要件を十分に満たし、堅牢なサイバーセキュリティを確保できます。セキュリティ要件とアドバンテック組込みシステムとの整合性をより統一的に理解できるように、セキュリティプリミティブ（SP）のセットが定義されています。これらのセキュリティプリミティブは、規格間で共通の命名体系として機能し、IoTシステムのセキュリティ機能をISA/IEC 62443-4-2のセキュリティ要件に明確にマッピングすることを可能にします。また、これらの製品は、システム全体のセキュリティを強化するために、TPM（Trusted Platform Module）やホワイトリスト制御などのツールを利用しています。

ソフトウェア付加価値パッケージ

オートメーション、ロボティクス、AOIは、テクノロジーの力を活用して様々な産業プロセスを強化する分野です。ソフトウェアは、これらの自動化システムをより効率的かつインテリジェントにする上で極めて重要な役割を果たします。テクノロジーが進化し続ける中で、AIテクノロジーの統合はイノベーションを推進し、これらの分野におけるテクノロジーの能力を再定義し続けます。

オートメーション、ロボティクス、AOIアプリケーションにおけるAI駆動型ソフトウェアの本質：

・柔軟性と適応性
・予知保全
・接続性と制御
・プロセス最適化

アドバンテックの付加価値ソフトウェアパッケージは、アプリケーション開発者がハードウェアとソフトウェアを一緒に評価するための迅速な開始を可能にし、効率化と開発時間とコストの大幅な削減を実現します。

リアルタイム制御

・WindowsおよびLinux向けリアルタイム拡張機能

・Intel TCC/TSNサポート

産業用プロトコル

・CANBus、Modbus、OPC UA

・CodesysおよびAcontis EtherCATマスタースタック

OT/ITの迅速な統合

・OT環境のセキュリティ

・データ収集と処理

・データの可視化

AI開発

・様々なVision AIモデル（Yolo、SSD、MobileNet、　　
　ResNet）を使用したAIベンチマーク

・クロスプラットフォーム統合とモデル変換

・Azure、AWS、Nvidia、Intel Videoへのブリッジインター
　フェース認識ソリューション

AIの導入と管理

・エッジからクラウドへの管理計画

・エンドポイント推論モデルの更新

AIビジョン

AIビジョンは、製造業において品質検査と安全監視という２つの主要な用途があります。高性能なコンピューティング能力とデータ転送帯域幅が必要です。

・AOI欠陥検査
・物体検出
・物流におけるテキストおよびバーコード認識
・安全区域の定義

アドバンテックの産業用PC (ARKシリーズ)は、高性能コンピューティングパワーを提供し、GPU、データ収集、通信カードをサポートする最大4つのPCIe/PCIスロットをサポートし、多機能およびAIビジョンコンピューティングを実現します。

主な特徴

強力なオンプレミス
トレーニング

スケーラブルなAI推論機能
統合GPU/ディスクリート

互換性があり検証済みの
ビジョンAIアプリケーション

最大10コア + 20スレッドのCPU
コンピューティング、
最大350W PCIe x16 GPUカード

GPU/M.2 AIモジュールを搭載したIntel®Atom®およびCore™ iプラット
フォーム

Intel® Geti™およびNVIDIA TensorRTで検証済み / Intel® OpenVINO™ / Hailo AI Suite

おススメ商品

物体検出

欠陥検査

・消費電力21Wで最大
　250FPS*を実現

・Hailo-8 AIモジュール搭載

・高解像度カメラ用USB 3.2
　ポート×3とGbEポート×3

・消費電力100Wで最大
　1,300 FPS**

・第13世代+ Arc™ A370M プ
　ロセッサー（DeepLinkテク
　ノロジー搭載）

・PCIe/PCIおよび各種I/Oイン
　ターフェース（モーションお　
　よびI/O制御用）

・マルチストレージおよび　
　RAIDをサポート

ソフトウェアサービス

AIベンチマーク

・人気モデルのパフォーマンス　　
　(SSD_MobileNet、Yolox、Yolov8n-
　seg、ResNet 50)

・消費電力とレイテンシに関する
　FP16/INT8パフォーマンス

・Intel、Nvidia、Hailoソリューションの
　比較

AI SDK

・SDK: JetPack、OneAPI、Hailo AI
　Suite

・ランタイム: Intel® OpenVINO™、　　
　Nvidia TensorRT、Hailo RT

・フレームワーク: TensorFLow、　
　TensorFlow Lite、ONNX、Pytorch、　
　XGBoost、Scikit learn、JAX、
　Paddle、Mxnet、Matlab、Keras、

Vision AI トレーニング

クラウド/オンプレミス Vision AI ソフトウェア

・トレーニング用 PyTorch/TensorFlow フレームワーク

・元のフレームワークでトレーニングされたモデル、または OpenVINOtm ツール
　キット用に最適化されたモデルとして、推論を実行したり、量子化を伴う ONNX
　形式でモデルをエクスポートして FP16 および INT8 推論システムに使用
　できます。

・サポートされるビジョンタスク：物体検出、セグメンテーション、分類、異常
　検出

AIアクセラレーションとカメラ用アドオンカード

・Intel® Arc™ A370M（Xeコア
　8、4GB GDDR6メモリ搭載）

・Intel® Deep Linkテクノロジー
　およびOpenVINO™サポート

・PCIe x16 GPUカード設計

・最大26TOPSの演算性能とクラス
　最高の電力効率を誇るHailo-8
　AIプロセッサ

・Hailo AI Suiteを搭載した包括的な
　ソフトウェア • M.2ファクター
　モジュール（Key M、Key B+M、
　Key A+E）

・2/4ポート PCI Express PoE+ GigE 　Vision フレームグラブ

・48VDC PoE 電源出力、合計最大　25.4W (1ポート) (合計最大 60W
　(2ポート))

・受電側デバイス (PD) の自動検出
　および分類

ロボティクス

ロボティクスソリューションは、AMR/AGVから製造工場で使用されるロボットアームまで、幅広い用途をカバーしています。これらのソリューションは通常、特定のタスクを実行するための、様々なセンサー、アクチュエーター、カメラ、モーターを備えた強力な制御システムで構成されています。

AGV/AMR
協働ロボット
ロボットアーム
パトロールロボット
農業用ロボット

アドバンテックは、高いコンピューティング能力、リアルタイム制御、セキュリティ、そして周辺機器統合の柔軟性を特徴とするエッジコンピューティングソリューションを提供しています。また、ロボットアプリケーションの開発を加速するための代替ソフトウェア構成も提供しています。

主な特徴

多様なI/Oで複数の周辺機器を接続

最大4 x GbE、8 x USB、8 x COM、2 x CANBus、16ビットDIO

リアルタイムモーションコントロール

CODESYS/Acontis、リアルタイムOSを搭載したCANBus、EtherCAT、TSNを
サポート

　　　　　LTSによる安全なOS

UbuntuとWindows IoTの10年間の長期サポート

おススメ商品

拡張可能なロボットアームコントローラ

コンパクトAGV/AMRコントローラ

第13/12世代デスクトップCPU
PCIe x16、PCIe x4、PCIスロット（GPUおよびI/Oカード用）
リアルタイムレベル＆EtherCAT

第13世代モバイルCPU、100FPS以上の物体検出性能
USB 3.1 x 6、GbE x 3、CANBus x 2（周辺機器接続用）
12～24VDC入力、消費電力50W

ファクトリーオートメーション

ファクトリーオートメーション市場は、ロボット工学、AI、IoT、スマート製造技術の統合を通じて、生産性の向上、運用
コストの削減、製品品質の一貫性の確保を目指す産業界にとって大きな可能性を秘めており、大幅な成長とイノベーションを促進しています。

CNCコントローラー
産業機器
HMI制御PC

アドバンテックは、産業用PC、IoTデバイス、リアルタイムデータ分析ソフトウェアなど、高度なファクトリーオートメーションソリューションを提供しています。当社の統合アプローチは、生産プロセス、品質管理、予知保全を最適化し、インダストリー4.0主導の製造業で企業の優位性を実現します。

主な特徴

　　　　産業用プロトコルサポート

Modbus RTU/TCP、OPC UA、CANopen、EtherCAT

　　　　工場設備とのI/O接続

RS232/422/485、マルチLAN、USB、
ディスプレイ DINレールおよび壁掛け
対応

　　　　　データ処理と可視化

CloudWatch、Elastic Search、Graphite、InfluxD などのさまざまな
データソースに対応した組み込みの Grafana ダッシュ

おススメ商品

IoTゲートウェイ

データ処理と可視化

ファンレス、堅牢、DINレール取り付け可能
USB 3.2 x 2、USB 2.0 x 2、GbE x 2、RS-232/422/485 x 2（データ収集および転送用）
オプションのTPMとKeyProドングル用内蔵USB 2.0 x 1

高速データ処理を実現する第13/12世代デスクトップ
GbE x 4、USB x 8、COM x 8、16ビットDIO、CANBus x 2、TPM 2.0（各種データ接続に対応）
オプションでPCI x 2と2.5インチHDD x 2を搭載可能

導入事例

農業用ロボットによる生産効率の最適化

AIベースの農業用ロボットは、現代の農業において、選択精度と堅牢性を向上させます。これらの無人自動化機械は、作物の成熟度、収穫ロジスティクス、そして様々な動作環境への適応を分析します。ARK-3534が選ばれたのは、強力なCPUとGPUのコンピューティングパワーにより、迅速かつ正確な画像処理と分析を可能にするためです。このシステムは、4つのPCIe/PCIスロット、多様なI/O、そして複数のデバイス接続に対応する柔軟な拡張オプションを備えています。

利点

CPU + GPU システム統合向けに最適化された内蔵電源と熱対策。
TSN と TCC を内蔵し、リアルタイム制御を実現。
産業グレードの堅牢設計

導入事例

無人採掘車両向けデータおよびビデオキャプチャ

アドバンテックのARK-1551産業用コンピュータは、レーダー、アンテナ、データ収集モジュールと組み合わせて使用され、自動運転試験段階におけるデータおよびビデオキャプチャ要件を満たします。慣性航法モジュールおよびブレーキアクチュ
エータと連携して、車両の無人運転を制御するほか、緊急時には車両の減速やブレーキも制御できます。

利点

コンパクトなサイズで、広い電源入力範囲と防振設計を備えています。
システムデータとセンサーデータの保存と交換に便利な、取り外し可能な2.5インチ
ハードドライブベイを備えています。
4G/5Gワイヤレスモジュールの統合をサポートします。

導入事例

半導体工場における搬送自動化の実現

ストッカーとAGVは、工場内のウェハの保管と移動を容易にします。アドバンテックのARK-1124およびARK-1250 DIN
レールシステムは、搬送システムにゲートウェイとして設置され、E84プロトコルをサポートすることで、データの収集と
処理を支援し、ストッカー、AMR、OHT間の通信によりシームレスなキャリア搬送を実現します。DeviceOnを搭載した
これらのコンパクトなシステムは、リモート管理サービスを可能にし、OTA経由でソフトウェアのアップデート/パッチを
提供します。